野菜ソムリエのベジフル今昔ものがたり
 

和菓子にゴボウ?ゴボウの調理、保存法花びら餅の作り方 

ゴボウを食べるのは日本人だけ?

 

野菜ソムリエの仲間からゴボウをいただきました。
帯広の知り合いが送ってくれたから「おすそわけ」と言って、わざわざ、岩見沢から持ってきてくれたのです。
最近あまり見かけなくなった泥つきゴボウで、太くて、長くて、スラリとしたスタイルに思わず一目惚れでした。
そういえば、「帯広は北海道でも有名なゴボウの産地だったっけ」、立派なゴボウを前にして、ブツブツひとり言をいいながら頭の中でアレコレ食べ方を考える・・・・。
泥を落とし皮の部分をタワシで軽くこそぐとゴボウ特有のいい香りが漂ってきてお腹が「グー」と鳴りました。
「ゴボウはやっぱりキンピラでしょう」とニンマリする。
ここで、私の名誉のために一言申しあげておきますが、「ゴボウ料理のレパートリー」は他にもいっぱい持ってます。
だけど、今日は「キンピラが食べたい」それだけです。

 
ゴボウの原産地は中国北部からヨーロッパにかけてで、縄文時代に日本に伝わったと言われています。
外国産の植物で、日本で栽培化された唯一のものがゴボウです。
北海道で栽培されるようになったのは明治になってからのことで、早生で白茎の「砂川」という品種が「札幌」の呼称で定着したのが始まりと言われています。
中国では古くから野生のものを薬用として利用していたが野菜としての扱いはしませんでした。
現在でもゴボウを食用としているのは日本だけなのです。
 

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和菓子にゴボウ?

 

お正月にいただくお菓子に「花びら餅」というのがあります。
円形に伸ばした白い餅に紅色の薄い菱形の餅を重ねて白味噌の餡と甘く煮たゴボウを一本置き半円状に折ったものです。
お餅の両端からゴボウがピョンピョンと顔を出しています。
和菓子にゴボウというのは意外な組み合わせですよね。
最近でこそ我われ庶民にも手が届くようになった「花びら餅」。
その原形は、お正月の宮中行事「お歯固めの祝い」に由来すると言われています(延命長寿を祈って硬いものを食べる)。
ゴボウは正月の魚として珍重された押し鮎に見たてて使われます。
西洋では食用されることはないゴボウですが、昔、その種だけは痛風に良いとされ、貴族や権力者たちはゴボウを「薬」として食べていたようです。それが、日本にも宝の木として伝わり、「花びら餅」にみられるように大切に扱われてきました。

白い外皮に薄紅色が透けて見え、花の蕾のように愛らしい「花びら餅」は、「新春のお菓子」にふさわしい一品です。

とはいえ、話だけではイメージが膨らみませんよね。
しかし、「花びら餅」は正月だけの限定品なので写真を撮る事が出来ません。
そこで、私、「花びら餅」を作って見ました。

いかがでしょうか?
初めてにしては上出来でしょう?
白味噌餡の上品な甘さとゴボウの食感が絶妙で、一気に、はまってしまいました。
また、作ろうっと・・・・。
そんなに難しくないので皆さんも、お正月に挑戦してみてください。
作り方はページの最後でご紹介します。
花びら餅の作り方

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ゴボウの調理、保存法

 
☆ゴボウの皮はむかないで!!
ゴボウの香りと旨みは、皮の近くに多く含まれています。
表面をタワシでよく洗い、泥や汚れを落としてから、包丁のみね(背)でこそげるよう(こするよう)にして皮を取り除くだけでOKです。

☆水に長くさらさない!!
ゴボウは、切り口が空気に触れると茶色に変色するので、水にさらしてアク抜きをします。
ただ、あまり長く水にさらすと香りと旨みがぬけてしまいます。
5分を目安に先に水につけたものからザルに上げ水切りをします。
真っ白に仕上げたい時は水に数滴の酢をいれると良いでしょう。
でも、鮮度のよいものは水だけで十分白くなりますよ。

●ゴボウの栄養
ゴボウは水分が少なく食物繊維が豊富な野菜です。
ゴボウの根にはイヌリンという消化吸収されない食物繊維が含まれています。
この食物繊維には腸の中の有害物質を体外へ排出する働きがあり、整腸作用や大腸ガン、生活習慣病の予防に効果的です。
マグネシウムや銅などのミネラル分も含まれますが、ビタミン類はあまり多くありません。

●ゴボウの美味しい見分け方
最近では洗いゴボウを多く見かけますが、長く鮮度を保つには泥つきが一番です。
太さがなるべく均一で曲がりがなくひび割れなどもないスラリとしたものを選びましょう。
洗いごぼうの場合は、きめが細かくなめらかでしなやかなものが新鮮。
先端がしなびていたり硬いものはさける。
切った時、スが入っているものは傷んでいる証拠です。

●保存の仕方
泥がついているものは新聞紙に包んで冷暗所で保存します。
庭がある場合は、土の中に埋めておくと長期間保存することが出来ます。
洗いゴボウは長さを半分か1/3に切り、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
鮮度が落ちやすいので、なるべく早くつかいきること。
調理したものは、密閉袋に入れて冷凍保存します。

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花びら餅の作り方

 
(材料:12個分)
求肥
(ぎゅうひ)
白玉粉(90g) 上白糖(180g)
水(180cc) 水飴(40g)
味噌餡(白餡200gに白味噌40g)
蜜煮ゴボウ ゴボウ(1本) 上白糖(70g) 水(100cc)
片栗粉 適量
食用色素赤 少量
 

☆ゴボウの下ごしらえ

・ゴボウの泥はよく落とし、皮はタワシでこすって取り除く。長さ10cm、太さ0.5cmに切る。

・酢水と一緒になべに入れて火にかけ、沸騰したら水を取り替えて、柔らかくなるまで煮る。

・別の鍋に水100ccを沸かして上白糖を溶かし、よく水を切ったゴボウを入れて3時間ほど寝かせる。

・翌日、もう一度沸騰させてからゴボウを上げ、残った蜜を少し煮詰めてからゴボウを鍋に戻します。


☆味噌餡を作る
白餡と白味噌の割合は(5:1)です。

・ 白餡に少量の水を加えて鍋で練る。

・ 餡が硬くなってきたら味噌を加え焦がさないように注意しながら弱火で練り上げる。
(白餡はパンや菓子の材料を売っている店にありますヨ)

 

☆求肥を作る
・ボールに白玉粉を入れ、水を少しずつ加えながら固まりがなくなるまでよく練る。

・鍋に移して弱火にかけ、焦がさないようにしっかり練る。

・生地が半透明になり、十分に火が通ったら上白糖を3回くらいに分けて練りこみ適当な硬さに練り上げる。

・練りあがる間際に水飴を加える。

・求肥の1/4を食紅で着色する。


(求肥作りの注意事項)
・焦がさないように注意しながら力強く練る。
・砂糖を加えると生地が緩むので、事前にしっかり火を通して「少し硬めかな?」と思うくらいに練っておくこと。
・鍋肌にこびりついた生地は、口当たりが悪くなるので使わないほうが良い。 

  

☆仕上げ
・片栗粉を手粉として、それぞれの求肥を均等に12個に丸める。 (私は何でもやることが大きいから6個ずつしかとれませんでした。)


・白い求肥を平たく伸ばし、赤い求肥を真ん中に乗せて直系5cmほどに広げます。

・求肥の片栗粉を払い落とし、ゴボウの蜜煮2本と味噌餡20gを赤い求肥の側にのせて、二つに折ったら出来上がりです。

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野菜ソムリエのプロフィール

田中由美子さん

野菜のソムリエ
田中 由美子さん
1949年
美唄市に生まれる
1970年
名寄女子短期大学卒業
同年3月
(株)アルビオン化粧品に入社、美容部員として3年間勤務
1973年
結婚のため
(株)アルビオン化粧品を退職
1978年
(株)マルマサ田中青果に入社。
2003年
(株)マルマサ田中青果
代表取締役に就任

【資格】
・ベジタブル&フルーツマイスター(野菜のソムリエ)
・北海道フードマイスター


バックナンバー

その1
「とうきび」のお話

その2
「ゴショイモ」のお話

その3
「北海道産小麦」のお話

その4
「雪の下大根」のお話

その5
「行者ニンニク」のお話

その6
「スイカ」のお話

その7
「タマネギ」のお話

 

 
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